ポリコレ映画がつまらない理由とは？口コミと共にヒット作3つを紹介

「ポリコレ映画はつまらないの？」

「ポリコレ映画」とGoogle検索をすると関連キーワードに「つまらない」と表示されています。

一体なぜつまらないのか気になることでしょう。

そこで、本ページでは、ポリコレ映画が「つまらない」といわれる理由を口コミと共に紹介していきます。

ポリコレとは

出典元：実写映画「リトル・マーメイド」公式サイト

ポリコレは「ポリティカル・コレクトネス」の略称です。

直訳は「政治的正しさ」で、差別的な表現をせず公正で中立的な表現をすることを言います。

ポリティカル・コレクトネスという言葉は、1980年代のアメリカで使われ始めました。

アメリカ合衆国には、世界中から人々が集まり人種・宗教などにおいて多様性があります。

その中には「少数派」と言われる存在があり、差別の対象になってしまった歴史があるのです。

しかし、人種・民族・性別において差別が助長されることを防ごうとする動きが広がっていきます。

そこで、政治的・社会的に公正な表現をする運動が世界的に浸透していきました。

たとえばアメリカで変化した表現は、以下の通りです。

また日本においては、以下のような変化がありました。

他にも、ポリコレに配慮して変わっていることがあります。

代表的なものとしては、学生の制服が挙げられるでしょう。

「男性はズボン」「女性はスカート」といった規定が差別的であると捉えられ、特に女性は制服を選択することができる学校が増えています。

また、さまざまな書類において性別を記入する欄がありますが、現在の日本では「男性・女性・その他」と選べるようになっているものが増えました。

差別に対して、問題意識が高くなっていくことは歓迎すべきことであると言えます。

しかし、過度にポリコレを意識しすぎた結果「テレビ」「映画」「ゲーム」などがつまらなくなったと言う声が上がっているのも事実です。

「少数派」と言われる人を傷つけないための配慮は、確かに必要でしょう。

しかし、配慮のし過ぎは「表現の自由」を奪うことにもつながり兼ねません。

何事も、バランスが大事だと言えます。

つまらない理由1：ポリコレ配役は冷める

つまらない理由の1つ目は「ポリコレ配役は冷める」というものです。

映画の世界観を守るためにも、忠実に再現して欲しいと願う方は多いでしょう。

特にディズニーの映画では、ポリコレ配役が目立つという意見も見られました。

具体的には、以下の通りです。

原作では白人だったはずが、映画では黒人が配役されています。

どの作品にも歴史があり、子どもの頃から見ていた方は、あまりのイメージの違いにショックを受けているのです。

しかも、ピーターパンにいたっては、ティンカーベルの友達の「イリデッサ」という黒人の妖精が存在します。

そのため、わざわざティンカーベルを黒人にしたことへの疑問も生まれているのです。

ポリコレに関して、ネット上では以下のような意見も見られました。

白人の役に黒人を配役することで、元々のイメージが変わってしまいますよね。

たとえば、逆に黒人を白人にしたり、白人をアジア人にしたりしても世界観は大きく変わります。

差別うんぬんの前に、歴史ある作品に対しての配慮をして欲しいと願う方は多いでしょう。

無理にポリコレに配慮した配役を取り入れているように感じて、冷めてしまうのではないでしょうか。

つまらない理由2：ポリコレに配慮し過ぎ

つまらない理由の2つ目は「ポリコレに配慮し過ぎ」が挙げられます。

アニメを実写化するにあたり、ポリコレを意識しすぎて、あまりにも容姿が違いすぎるのは受け入れがたいですね。

「白雪姫」はグリム童話の一つで、好きな方は多いのではないでしょうか。

白雪姫の美しい容姿については、以下のように言われています。

2024年には実写版白雪姫の公開が控えており、ヒロインはラテン系アメリカ人の「レイチェル・ゼグラー」です。

ポーランド系の父とコロンビア系の母をもち、アメリカで女優・歌手として活躍しています。

レイチェルのキャスティングが発表されてから、ネット上には以下のような意見が見られました。

世界的に有名な童話でもあり、あまりにイメージが違うことでショックを受ける方は多そうです。

特に最近のディズニー映画は「少し度を超えている」という声も多く上がっています。

「リトル・マーメイド」でも、以下のような意見が見られました。

しかし、批判の声も多かったリトル・マーメイドの実写版は2023年5月26日に全米公開されましたが、公開後4日間で全米興行収入およそ164億円を記録。

大ヒットスタートとなりました。

つまらない理由3：差別を大きくしている

実写「白雪姫」…これマジなの？
もうさ、アリエル興行収入赤字でムキになってるだけとしか思えないんだが…

世界観ガン無視してる制作側が逆にポリコレ煽って差別を大きくしているんじゃないのか？？

それよりもTWDのスピンオフまだ？ https://t.co/VgP2V8xwjH

— Maxine (@Max__Maxine) July 17, 2023

つまらない理由の3つ目は「差別を大きくしている」というものです。

あまりにも原作のヒロインと容姿が違うことで、世界観まで変わってしまいます。

制作側のそうした行為が、逆に差別を大きくしていると感じてしまうようです。

アメリカには、世界中からさまざまな人種の人たちが集まっています。

差別は、さまざまな要因によって世界中で起こっている問題です。

ポリコレは、差別をなくそうとアメリカを中心として取り組みが始まりました。

そのアメリカでは、奴隷制度によって黒人が白人に差別や迫害をされてきた事実があります。

肌の色によって差別される事例は、現代においても深刻な社会問題です。

そのような背景から、ポリコレに配慮して、元々は白人のキャラクターに黒人をキャスティングする事例が増えています。

しかし、ネット上では以下のような口コミも見られるのです。

差別をなくそうとしての取り組みのはずが、逆に新たな差別を生んでいると考えられています。

そういった背景もあり、ポリコレ映画はつまらないと思われてしまうのでしょう。

ポリコレ映画のヒット作3選

批判されることの多いポリコレ映画ですが、中には人気となっている映画もあります。

ここで紹介したい3つのポリコレ映画のヒット作は、以下の通りです。

気になる映画があれば、ぜひ観てみてください。

グレイテスト・ショーマン

「グレイテスト・ショーマン」は、2018年2月16日に日本で公開されたミュージカル映画です。

主演には、人気俳優のヒュー・ジャックマンを起用。

映画業界において、ミュージカル映画としては史上に残るロングヒットを成し遂げました。

累計は「ラ・ラ・ランド」「レ・ミゼラブル」「マンマ・ミーア」など名だたるヒット作品を超え、1億6000万ドルを突破しています。

グレイテスト・ショーマンでは、真っ向から「差別」「偏見」について描いている映画です。

しかし「ポリコレの違和感がなく好感が持てる」という方が多かったようです。

スパイダーマン：スパイダーバース

「スパイダーマン：スパイダーバース」は、2019年3月8日に日本で公開されたCGアニメ映画です。

実写作品では、ピーター・パーカーが主人公でしたが、本作では「マイルス・モラレス」という黒人の少年が主人公となっています。

スパイダーバースは、以下のように紹介されています。

スパイダーマン、死す――

スパイダーマンことピーター・パーカーの突然の訃報により、ニューヨーク市民は悲しみに包まれる。13歳のマイルス・モラレスもその一人――彼こそがピーターの後を継ぐ“新生スパイダーマン”だが、その力を未だに上手くコントロール出来ずにいた。そんなある日、何者かにより時空が歪められる大事故が起こる。その天地を揺るがす激しい衝撃により歪められた時空から集められたのは、スパイダー・グウェン、スパイダーマン・ノワール、スパイダー・ハム、そしてペニー・パーカーと彼女が操るパワードスーツ。彼らは全く別の次元＝ユニバースで活躍する様々なスパイダーマン達だった。

引用元：スパイダーマン・スパイダーバース公式サイト

スパイダーマン：スパイダーバースは、異次元から集まった個性的なスパイダーマンたちが協力して脅威に立ち向かいます。

ポリコレ映画として不評なのは「元々、白人の配役だったものを無理に黒人に変えている」などの映画です。

しかし、スパイダーマン：スパイダーバースは、新たなキャラクターとして黒人の少年をキャスティングしているため、違和感を感じないという声が多くありました。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は、2023年4月28日に日本で公開されたアニメーション映画です。

日本とアメリカ合衆国の合作となっています。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーでは、ピーチ姫が主役級に戦っています。

ピーチ姫といえば、クッパにさらわれマリオやルイージの助けを待つ、か弱いお姫様のイメージではないでしょうか。

そんなイメージとは裏腹に、捕らわれたルイージを助けに勇敢にも立ち向かっていくのです。

ピーチ姫の違いに、ポリコレ要素を感じられるという声が多かったものの、ネット上では以下のような声が見られました。

ピーチ姫の変化については、好意的な声が圧倒的に多い印象でした。

ポリコレ映画の良い口コミ

「つまらない」などの声もあるポリコレ映画ですが、中には良い口コミも多くあります。

鑑賞前に口コミを参考にして、その魅力を知ることで楽しむことができるかもしれません。

上手くパロディにしている

「バービー」は、アメリカの玩具メーカー・マテル社が発売した人気の着せ替え人形です。

2023年8月11日に、バービーの世界を実写化した映画が公開されました。

実際に映画を観に行ったところ、予想に反して面白かったようです。

確かにポリコレ映画ではあるものの、それを上手くパロディにして笑いを取っているとのこと。

制作サイドの見せ方によっては楽しく観ることができそうですね。

普通に面白い

こちらも「映画バービー」を観てきての感想です。

フェミニズムやポリコレを変に意識せずに観ることができたようですね。

多様な人種・属性の人々を詰め込んだ見せ方がすごいと、感動すらしています。

ポリコレの扱い方上手すぎ

こちらは2023年8月4日に公開した「マイ・エレメント」を観ての感想です。

内容も映像もクオリティが高すぎるとのこと。

ポリコレの扱い方が上手すぎて、ディズニーに対して「さすが」と思ったようです。

ポリコレ映画の良い口コミまとめ

ポリコレ映画の良い口コミには、以下のようなものがありました。

あまり意識し過ぎず見せ方を工夫してくれれば、ポリコレ映画も楽しく鑑賞できるのかもしれません。

ポリコレ映画の悪い口コミ

魅力を感じている人が大勢いるポリコレ映画ですが、悪い口コミも複数見られます。

先にマイナス面を知ることで、鑑賞してから「失敗した」と思うことを避けられるかもしれません。

原作の人物設定と違う

たとえば、原作では白人の設定なのに、実写化では黒人がキャスティングされていると違和感を感じますよね。

映画であれば「リトル・マーメイド」「白雪姫」などのキャスティングに批判の声が上がっています。

こういったことから、ポリコレ事情について「どうかしてる」と感じてしまうのでしょう。

違和感が目立つ

元々ポリコレを想定して作られた映画なら、違和感を感じることはないでしょう。

しかし、そもそもポリコレの概念を想定していない作品に、無理にポリコレ要素を入れれば違和感が目立ってしまうのもうなずけます。

あまりにも違和感が大きければ、受け入れてもらえない可能性が高まるでしょう。

既存作品の世界観を壊す

元々の世界観を壊すようなポリコレは、持ち込まないで欲しいと思ってしまうようです。

そういった作品を作りたいのであれば、オリジナル作品を作れば良いと思ってしまいますね。

ポリコレ映画の悪い口コミまとめ

ポリコレ映画の悪い口コミには、以下のようなものがありました。

ポリコレを意識しすぎて、あまりにも原作と違う要素が入ってしまうと不評につながります。

映画などは、あまりポリコレにこだわらず、表現の自由を大切にして欲しいものですね。

まとめ

ポリコレ映画がつまらないと言われている理由として、「ポリコレ配役は冷める」「ポリコレに配慮し過ぎ」「差別を大きくしている」などの口コミがありました。

良い口コミをしている人は、ポリコレを意識せずに映画を鑑賞できた人が多い印象です。

そのため、映画を絶賛している人も多いように感じました。

ポリコレ映画は、あくまでも一つの作品として楽しめる人におすすめといえるでしょう。